鍼が効いている感覚とは?

おはようございます。
武蔵野市の出張鍼灸師・藤澤です。

人間には様々な「感覚」があります。

味覚や嗅覚・聴覚など、言葉にしやすいものもあればしにくいものもありますよね。

人によって捉え方も違うでしょう。

当然、鍼灸も全く同じです。

鍼灸は、身体の反応を引き出して、痛みを改善する技術に他なりません。

他の施術とは大きく違う感覚が得られるはずです。

「鍼灸は痛くない」と以前お話しました。

ただ、鍼灸ならではの感覚を事前に知らないと不安に感じる方もいるでしょう。

今回は、鍼を身体に刺入することで「どんな感覚を得られるのか?」を解説します。

鍼が効いている証拠・身体が良くなっていってるサインでもあります。

是非参考にして下さい。

1.手足の指先までジワジワ温かくなる

鍼を刺して一定時間経つと、手先や足先がジワジワと温かくなってくることがあります。

掌の発汗量が目に見えて増えることも少なくありません。

血の巡りが良くなっているから、温かくなるのです。

「冷え性」に悩んでいる方にとっては嬉しい感覚ですね。

直接的に温めることなく温かさを感じるのですから、血流って健康に大切なんだと認識させられます。

2.電気が流れているようにピリピリする

手や足に、電気が走っているようなピリピリ感を覚えることも少なくありません。

ピリピリ感が微弱な時もあれば、放流しているように強い時もあります。

神経近くに鍼が入った時に、ピリピリを覚えることが多いです。

足が痺れる「坐骨神経痛」に対して鍼を刺すと、ピリピリ感が強くなります。

「神経の通りが良くなった」と認識して下さい。

3.筋肉が「ビクン」と動く

凝り固まった筋肉に対して鍼を刺入することで、筋肉が「ビクン」と動くことがあります。

これは「響き」や「得気(とっき)」と呼ばれる、鍼灸の代表的な反応。

初めて体感した時は驚かれるかもしれませんが、決して危ない反応ではないのでご安心下さい。

急な「ぎっくり腰」を施術する場合、こういった響きが多く見られる傾向にあります。

「感覚を味わう」のも鍼灸の楽しみ方の一つかもしれません

今回は、鍼を刺した時の感覚・効果が出始めている感覚についてお話しました。

「鍼灸は人体の反応を活かす技術」とお話しましたが、ゆえに個人差はあります。

今日紹介したような反応が無いまま痛みは改善した、という例もあるので。

言うまでもないですが、全て身体の内部で起こっている反応です。

こういった感覚を味わうのも、鍼灸ならではの楽しみ方の一つかもしれません。

施術を受けられる際は、ご自身の身体の感覚をキャッチして下さい!

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