こんにちは。
武蔵野市の出張鍼灸師・藤澤です。
幼い頃、熱が出た時に訪れていた病院の待合室で、「トムとジェリー」が流れていました。
ご存知、猫とねずみの追いかけっこを描いたアニメです。
いつもジェリーがトムを翻弄して、最後は逃げ切ります。
何話くらいあるのでしょうか?
体調が悪い中でも、思わず見入ってしまったことを覚えています。
今回は、「追いかけっこ」が関係してくる話です。
鍼灸に問わず、施術を受けていると様々な「感覚」があります。
あなたの身体の中で色々と起こっているような。
実際に、様々な反応が起こっているんですけどね。
どんな反応が起こるかを、事前に知っておくって大切だと思います。
「え?これ大丈夫なのか…?」
と不安に思われてはいけませんし。
特にぎっくり腰の治療では、痛みが強い分、反応も大きくなる傾向があります。
【終盤】痛みが意思を持って動く?
言うまでもありませんが、ぎっくり腰は歩けないほどの激痛です。
施術前はしんどさで頭が一杯なはず。
ただ施術が進むに連れて、痛みが軽くなってくることがほとんどです。
終盤、痛みが移動するような現象に遭遇することがよくあります。
右の腰が痛かったのに、左の腰が痛くなるとか。
腰が痛かったのに、臀部の方に痛みが下がるとか。
まるで痛みそのものが意思を持っているかのような、不思議な現象です。
気づかなかった痛みに気づく
先生によっては、
「気が動いたから」
と説明される場合もあります。
鍼灸を含む東洋医学では、「気の流れ」を非常に重視します。
今まで動かなかった「邪気(悪い気)」が治療によって動き出したから、別の場所が痛みだすという考え方です。
私個人としては、
「治療によって痛みが薄くなった分、別の箇所の痛みが気になりだしたから」
と解釈しています。
どちらにしても、痛みが動くというのは良い傾向であると認識できるでしょう。
痛みとの追いかけっこになる
治療の最後は、痛みとの追いかけっこになることが多いです。
動く痛みを、こちらが追っていき、最後は追い詰めます。
タッチはしませんし、鬼は交代しませんが(笑)
動いていた痛みが無くなった先に、ぎっくり腰の改善が待っています。
こういった現象はよく起こるので、ぜひ把握しておいて頂けたら嬉しいです!