ぎっくり腰になってしまったら、焦るのも無理はありません。
初めてぎっくり腰を経験したなら尚更です。
まずは冷静に対処することを心がけて下さい。
ここから、ぎっくり腰について解説していきます。
ぎっくり腰(急性腰痛)とは?
数ある腰痛の中でも、特に強い激痛を伴うのが「ぎっくり腰」です。
正式名称は「急性腰痛」ですが、ぎっくり腰という名前の方が浸透しているでしょう。
何気ない、小さな動きで発症します。
ただし起こる前には、
・腰が張っている感がある
・腰の筋肉が疲れている
・腰の筋肉が「ギクッ」となる
・寝不足だった
など、何かしら予兆などがあるものです。
ぎっくり腰の原因については、現在も諸説あります。
「腰椎の捻挫」「筋繊維が伸びなくなった」など。
最近では、「脳」との関連があるとも言われています。
いずれにしても、筋肉が強い炎症を起こしており、それが激痛の理由です。
通常10日ほど、長いと1ヶ月ほど痛みが続く場合もあります。
ちなみに、ぎっくり腰に年齢は性別はほとんど関係ありません。
「ぎっくり腰は再発しやすい」
と言われることもあります。
ただこれは、治療をしなかった場合においてです。
適切に治療を行えば、再発する可能性を減らせるとお考え下さい。
※症状の出方には個人差があります。
ぎっくり腰になってしまったら?
注意していても、なる時はなるのがぎっくり腰です。
ぎっくり腰になってしまったら、次の3つを心がけて下さい。
①安全な場所を確保する
②腰への負担が少ない姿勢を取る
③氷などでしっかり冷やす
「救急車を呼ぶこと」についてはこの後お話しますが、まずは安全な場所を確保しましょう。
どこで起こるのかが分からないのがぎっくり腰ですから、冷静に対処して下さい。
楽な姿勢を取ればOKですが、仰向けはしんどいと思うのでおすすめしません。
温めたりせず、とにかく冷やすことを心がけましょう。
ぎっくり腰で救急車を呼ぶのはOK?
初めてぎっくり腰になった方や、周りに介抱してくれる方がいない時は、救急車を呼ぶことも可能です。
ただし「痛みを改善してくれるとは限らない」ことを覚えておきましょう。
応急処置はしてくれても、しっかり治療までは行われない可能性もあります。
もし一旦帰宅後、まだ痛みが強いからと言って、再び救急車を呼ぶことは躊躇しますよね。
救急車は、命に関わる重篤な人のためのものです。
そのあたり踏まえて、呼ぶかどうかを判断しましょう。
【注意】ストレッチはNG
先ほどお話したように、筋肉が強い炎症を起こしています。
したがって、ストレッチをすると炎症が広がる恐れがあります。
痛みをなんとかしようと、ストレッチを行うことは避けて下さい。
「セルフ整体」なども、悪化の可能性があるのでおすすめできません。
ぎっくり腰の治療例
ここまで「ぎっくり腰とは何か?」「ぎっくり腰になった時の対処法」についてお話してきました。
おそらくこのページをご覧になっているあなたは、できるだけ早く痛みを改善したいとお考えだと思います。
ここから、ぎっくり腰の治療例をお話します。
応急処置ではなく、痛みを減らす・改善する施術だとお考え下さい。
個人差があるので一概には言えませんが、即日改善して、通常の生活ができるケースもあります。
参考にして頂けたら幸いです。
①動かせる範囲で動かしながら施術する
全体的な話ですが、関節を動かせる範囲で動かしながら施術を行うことが重要です。
激痛を伴うので動かせる範囲は限られますが、少しずつ運動しながら進めます。
その方が、ぎっくり腰が早く改善します。
②膝・足首を緩める
腰痛を改善する場合、腰そのものよりも、関係する別の箇所からのアプローチが効果的です。
ぎっくり腰でも同じで、膝や足首を緩めることで、結果的に腰の筋肉の緊張を緩和できます。
しゃがむ動きや、起き上がる動きも楽になるでしょう。
③肩を緩める
腰と密接に関係しているのが「肩」です。
肩コリと腰痛って併発しやすいですよね?
ぎっくり腰の際にも、肩のツボを刺激したり緩めることで、痛みが改善されます。
ぎっくり腰の改善に「鍼」が効果的
先程から「緩める」という表現を用いていますが、
筋肉を緩める際に「鍼」を行うのが効果的です。
鍼を使うことで、効率よく血流が改善します。
また鍼には、炎症を抑える効果があるので、ぎっくり腰の改善に大変適しています。
このページでは、ぎっくり腰についてお話しました。
ぎっくり腰になってしまったら、まずは冷静に対処しましょう。
その上で、救急車を呼ぶか、他の対応策を取るか考えてみて下さい。
腰の筋肉の炎症が強いということで、対処法は限られますが、できるだけ早く改善する方法はあります。
ぜひ参考にして頂けたらと思います。