今回は、「胸鎖乳突筋」という筋肉について解説します。
この筋肉を緩めたりほぐしたりすることで、健康から美容まで幅広い効果が期待できます。
気づかないだけで、実は胸鎖乳突筋が硬いという方が少なくありません。
ぜひ当記事を参考にして、胸鎖乳突筋をしっかりゆるめましょう!
胸鎖乳突筋とは首の横に斜めに付く筋肉
「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」とは、首の横に斜めに付いている筋肉です。
耳の後ろにある「乳様突起」という骨から、鎖骨の内側にかけてくっつきます。
首を動かす際に働く筋肉で、
・左右を向く
・上下を向く
・斜め方向を向く
といった動作に関係してきます。
個人差があるものの、顔を横に向けた際に胸鎖乳突筋が浮き出てきます。
ちなみに上の写真は写真素材ですが、めちゃくちゃ綺麗に浮き出ていますね!
胸鎖乳突筋をほぐすメリット
日常動作に欠かせない胸鎖乳突筋ですが、定期的に緩めることで様々なメリットがあります。
1つずつ見ていきましょう。
①片頭痛の予防になる
数時間に渡って頭がズキズキと痛む症状が「片頭痛(偏頭痛)」です。
女性に多いのが特徴で、定期的に片頭痛になる方も少なくありません。
そういった片頭痛の予防として、胸鎖乳突筋をほぐすことが効果的です。
【体験談】胸鎖乳突筋ほぐしで片頭痛が激減した
ちなみに私も、以前は片頭痛に悩まされていました。
私の場合、目がチカチカする「閃輝暗点」という症状が出て、その後に頭痛が来ます。
頭痛はもちろんですが、この閃輝暗点がマジで嫌いです!
「また片頭痛が来たか…」と落ち込まずにはいられません。
様々な方法を試した結果「胸鎖乳突筋をほぐすべき」という結論が出ることに。
定期的に胸鎖乳突筋をほぐした結果、片頭痛に悩まされる回数は激減しました。
頭痛薬を飲むのは頭痛になってしまった後で、まずは胸鎖乳突筋をほぐして予防を試みましょう。
②肩こりの改善に繋がる
胸鎖乳突筋をほぐすことは、肩こり改善にも繋がります。
肩こりがなかなか改善しない場合、原因は肩ではなく首にあるかもしれません。
実際、胸鎖乳突筋をほぐすことで肩がすっと楽になることが多いもの。
また胸鎖乳突筋と肩の「僧帽筋」は、同じ神経が支配しています。
つまり胸鎖乳突筋が緊張すれば肩(僧帽筋)も緊張しますし、肩が緊張し硬くなれば胸鎖乳突筋も硬くなることが考えられます。
③美容効果がある(顔色が良くなる)
胸鎖乳突筋をほぐすことで、首全体の血流が改善されます。
すると「顔色が明るくなる」ことが多いです。
恥ずかしながら、私は顔には自信がありません(泣)
おそらく美肌でもないでしょう。
でもそんな私でも、胸鎖乳突筋をほぐすことで顔色が良くなることが実感できます。
胸鎖乳突筋をほぐしている最中で、顔の血流が良くなり温かくなるもの。
美容効果も大いに期待できるでしょう!
胸鎖乳突筋のセルフマッサージの方法
ここから、胸鎖乳突筋をほぐすためのセルフマッサージを紹介します。
自宅でも仕事場でも、空き時間を使ってできる簡単な方法なので、是非実践してください。
【どこ?】まずは胸鎖乳突筋をしっかり捉えよう
セルフマッサージの前に、胸鎖乳突筋を正しく捉えましょう。
先述したように、胸鎖乳突筋は耳の後ろの乳様突起から出ています。
顔を横に向けると筋張った筋肉が浮き出るはずです。
もし「見えない」「分からない」という場合は、横を向く動作を何度か繰り返しましょう。
「横を向く→正面を向く」を繰り返す中で、胸鎖乳突筋の動きが分かり、場所も掴めます。
では改めて、胸鎖乳突筋のセルフマッサージを2つ紹介します。
①胸鎖乳突筋を優しくつまんで動かす
1つ目は、胸鎖乳突筋を指で優しくつまんで動かすという方法です。
とてもシンプルですが、効果は大きいです。
胸鎖乳突筋が硬い方は、「コリコリ」という感触が分かるでしょう。
強くつまんではいけません!
あくまで優しくつまむことを心がけましょう。
そして、つまむ場所を少しずつ移動することも効果的です。
②胸鎖乳突筋に指をひっかけて横を向く【ストレッチ効果】
2つ目は、胸鎖乳突筋に指を引っ掛けて、横を向くという方法です。
胸鎖乳突筋の内側を押さえながら、ゆっくり横を向いていきましょう。
このように動かすことで、胸鎖乳突筋のストレッチになります。
応用編として、腕を広げる動きを合わせても良いでしょう。
肩こりを改善したい場合などに実践してみてください!
胸鎖乳突筋ほぐしに「鍼」が効果的
胸鎖乳突筋をほぐすセルフマッサージを紹介してきました。
胸鎖乳突筋がガチガチに凝っている場合、自身でほぐすとなると時間がかかるでしょう。
そんな時に効果的なのが「鍼」です。
セルフマッサージよりも速くほぐれることは間違いありません。
胸鎖乳突筋に鍼を刺すことで、血流が良くなり、頭全体が温かるでしょう。
あと、気分が高揚するという変化も見逃せません。
鍼を抜いた後は、胸鎖乳突筋がしっかり緩んでいるはずです。
機会があれば、ぜひ胸鎖乳突筋への鍼を試してみてください。
大袈裟ではなく!「首をほぐすこと」が現代人の課題かもしれない
今回は、胸鎖乳突筋のほぐし方を中心にお話しました。
現代人は首が凝りやすいといえます。
たとえば「スマホ」。
私達の生活に無くてはならないスマホですが、長時間眺めることで首の凝りを発症しかねません。
首の凝りは実に様々な痛みや不調を生みます。
逆にいうと、首をほぐすことのメリットは計り知れません。
首が軽く楽になったら、生活がどれだけ豊かになるでしょう。
大袈裟ではなく、首をほぐすことが現在人の課題だと思うのです。
ぜひ定期的に胸鎖乳突筋をほぐしてみてください。
では!元気に過ごしましょう!