【巨刺】痛む方の反対側を緩めるのも効果的という話(鍼灸の奥義)

人間の「感覚」って鋭い面もあれば、あてにならない面もあるものです。

もっとも、痛みや不快感って個人差があるのが前提なのですが。

例えば、

「右の腰が痛い」とおっしゃる利用者さん。

でも実際に触ってみると、左の方が凝っていたりします。

痛い方の反対側はなんともない、ということはほとんどありません。

ご本人も自覚されていなかった痛みが隠れているケースが多いです。

人って、隠れている痛みや不調にはなかなか気付けないもの。

ある部分が良くなって、その後に隠れていた不調が浮かび上がってくるイメージです。

隠れていた方こそが、不調の「本命」であることも少なくありません。

・ストレッチを続けても良くならない
・マッサージに通っているけど、思うように改善しない

こういった場合、痛みを自覚しているのと反対側に本命が隠れている可能性があります。

痛む方の反対側にもアプローチするべき!

腰痛でも肩コリでも、

痛みを自覚しているのと反対側にもアプローチするべきです。

ご自身でストレッチして改善を図るなら、左右しっかり伸ばしましょう。

「痛む方だけ伸ばせばいいっしょ?」

これでは、ある時から効果が出なくなりかねません。

同じ回数や時間、むしろ反対側を重点的に伸ばしてみて下さい。

痛みが強い時・長引く時ほど、効果があるでしょう。

騙されたと思って(笑)

東洋医学では、「陰陽」という考え方を重視します。

物事は必ず陰と陽に分かれ、2つが合わさって物事を形成します。

あなたの右の腰が痛むとしたら、

①シンプルに右の腰が痛くなった
②左の腰が調子悪くなり、右側でかばうために痛くなった

こういった理由が考えられます。

「かばう」とは、「バランスを取る」と言い換えるとイメージしやすいかも知れません。

要するに、痛む方に根本の原因があるとは限らない、ということです。

鍼灸施術の際も、痛みを感じるのと反対側のツボに鍼やお灸を行うことがあります。

巨刺(こし)」と呼ばれる技術で、不思議とこれが効くんです!

ぜ実際に体感して頂けたら嬉しいかなと。

せっかくストレッチやケア運動を続けているのに、

成果が出なくてはつまらないですよね。

そんな時は、痛みや不調を感じるのと反対側に着目してみて下さい!

武蔵野市のさすらいの鍼灸師・藤澤でした。

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